武士の武に俊敏の敏 ~From安曇野~

安曇野での自転車トレーニング日誌

ツールドおきなわ 市民210km 129位

今年も一年の締めはおきなわで、
去年より強くなったことをこのレースで証明したかったが、、、

去年210kmに初参加した時は明らかに補給不足、普久川ダム2回目途中で千切れ、補給もなくなり屍のように走っただけだった
今年はその対策として補給は3000カロリー以上は持ち、ドリンクで簡単に摂取出来るようにボトルにジェルを入れまくりボトル2本に1500カロリーは投入した。
今になり振り返るとこれは完全に失敗でした。
レースを振り返る。
スタートは350人の集団の中ほど、去年より100人程減って、いくらかスッキリしてる。
レースが始まると、前々にいないとブレーキの連続と落車によるストップで脚を使うので前から20番手以内をキープ、すると去年と比較にならないほど楽に安全に走れた。一回目の普久川ダムの登りもほぼ先頭で走れて良い感じ、ただここでの補給ポイントでは体にかける用の水と飲む用のスポドリを取る予定が水しか取れず、体にかけてすぐ捨てるというミスを犯す。これがこのレースの最大の失敗であることにはまだこの時点で気付いてない愚かな自分がそこにはいた。まだボトルが残っており、そちらの方がカロリー高いし!とか思っていたんだろうな、、、、
普久川を終え北上、奥の登りをこなし海岸線に出る頃には体調が不味い感じ、
理由はボトルの飲料が体が受け付けない、メイタンのジェルやトップテンの高カロリーの補給を投入した液体は飲む度に喉が乾く、海水的な状態になっており本当の意味で喉の渇きを癒せない、そして水は持っていないのだ。
補給のカロリーだけ気にして己の消化力を考えてなかった
周りの知り合いの方から水を一口ずつもらってなんとか誤魔化している間に鬼門の二回目の普久川の登りへ
もうこの頃には少しヤケクソで、ペースアップには対応できそうも無いのでとりあえずアタックして集団が牽制してペースが落ちることに賭けてアタック!(今思えば正気の沙汰ではない)
アタック当初はあいつ何やってるんやと集団が様子見してたが結局はすぐ吸収されポジションをゆっくり下げ、最終的には千切れた、去年は死力の限りを尽くして千切れたが今年は体調不良で千切れた感じ、千切れてから気付いたが気温が28℃くらいある登りで汗がぴたりとと止まっている、(コレヤバイヤツや)と思うがとにかくゴールに行くしかないのでイナーメのまこっちさんを含んだ第2集団に潜むが玉砕、去年と同じく140km地点で孤独な一人旅に、、、
140kmの部だったらもうゴールしてんのかぁと思うと一気に萎えた
2回目の普久川の補給地点では水とスポドリをしっかりとり回復にかけるが効果は薄い、もうこの頃にはジェルも受け付けず、スポドリも飲むと気持ち悪い、水しか飲めない状態に陥る、鍛えるべきは体幹でも脚力でもなく、まずは胃腸であったかと情けなくなる今日この頃
何人、何十人、何百人に抜かれるが基本的につけない、圧倒的無力感と孤独感を感じる。意識朦朧とし、遂には一度止まり嘔吐を繰り返し、立ち小便をする。補給でとったジェルと殆ど同じような真っ黄色な粘性の尿を目の当たりにしていよいよ死を予感する。止まってる時に同じく不調で遅れたオベの西谷さんに心配された。そうだとりあえずゴールに向かわなくては!
170km地点を迎え脚切りを覚悟した辺りで救世主、飯島誠さんに出会う。
五輪3回出場、現在は日本代表のコーチやレース解説等に勤める凄い方だがそういえばチームメイトだった。面識ないけど、、、
どうやら140kmに出場していたようでアクアタマジャージをみかけたので声をかけてくれたよう、自分のついていた集団を離れて一緒に走ってくれた。
辛い辛い状況にこれは非常に嬉しくて力が湧いてきた。
185km地点辺りでお別れしたがこの頃くらいから色んな知り合いの方々に牽いてもらったりしてるうちに死ぬ程長い残り距離をなんとか消化できた。
結果的に210kmのレースは己のミスで只の耐久になってしまったが、今年のレース活動の終焉に対する寂寞の思いを込めつつゆっくりゆっくりとゴールラインを通過した。
ゴール後に140kmに出場していた大学の後輩、ヨコツカの優勝、たつろーの2位、マルヤマの4位の知らせを聞く。
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予想通りではあり大変嬉しくもあるが、その分己の情けなさをひしひしと感じる、去年、今年も210kmでレースが出来なかったので来年は210kmは彼らに託し、自分は140kmに出ようと思った笑
市民210kmの優勝は高岡さん、3度目の優勝にはただただ驚くばかり、いつかその景色を見てみたい。
最後に、炎天下のゴールラインで予定時間より1時間近く遅れてしまっても待ってくれていた彼女に心から感謝したい。
ありがとうございました!!!!!
来年出直してきます!!!!!!!!